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真夜中の色彩

真夜中の雰囲気が好きなプログラマのブログ

「五人姉妹」菅浩江

 「五人姉妹」菅浩江

前々から持っていたし何度も読んでいるんだけど、また再読して、やっぱり大好きだったので書く。 これは短編集。特に連作になっているわけではない。 ジャンルとしてはSFなのかな。でも、あくまでそれは舞台設定でしかなくて、書かれているのは人間について、かな?

表題作でもある「五人姉妹」は、オリジナルとクローン4人からなる五人姉妹の話。 短編の中でも一番ロマンチックな「ホールド・ミー・タイト」は、三十歳の女主人公の年下の部下への恋の話。これが私は一番好きかな。戻るか行くか悩む姿が、何だかとてもいい。 「KAIGOの夜」は、何となく「ヨコハマ買い出し紀行」を思い出した。全然違うんだけどね。 「お代は見てのお帰り」は、菅浩江の「永遠の森 図書館惑星」の続編。「永遠の森」も大好きなので、ファンとしてはちょっと嬉しい。 「賤の小田巻」は、最後の最後に(´;ω;`)ぶわってきた。ずるいよずるいよ。今判ったってしょうがないじゃんと言いたくなる。 「箱の中の猫」は、宇宙飛行士の彼を持った女性の話。これも好きだったな。 箱を開けてしまうと状態が決まってしまう。人の心もそう。 私は白黒つけたがりなので、箱は開けずにいられない性質なんだが。それでも最近は我慢できるようになってきたなぁと感じた。 これ以外にも数編あるわけですが、こんなところで。

実は解説が、加納朋子。 物凄くわかるなーって文があったので引用。

菅浩江作品は、どこか祈りに似ています。その祈りはきっと、闇の中に差し込む光のように、読み手の心深くに届く。私もまた、そう信じてやまないのです。

短編のどの話にも、「ああ、幸せであってほしい」と思わせるような何かがあるのです。 胸が、きゅーってなる。

とても好きな本です。人にもオススメしたい。 読んだら感想教えて下さいねっ