真夜中の色彩

真夜中の雰囲気が好きなプログラマのブログ

九州に行ってきたときのこと

 後々見返すのが多いのは、TwitterやFacebookではなく自分のブログなので、ここにも一応記しておこうと思う。
 元より人に読ませる内容は少ないブログだが、このエントリは自分のために書く。人が読むことを考慮しない。

 これまで比較的身近な人間が亡くなったことはある。親族だったり、学校の後輩だったり、会社の上司だったり。しかし今回はその中でもよく遊んだ人なので、やっぱり思うところが違うのはあると思う。でなきゃ、飛行機に乗ったりしない。

 初めて航空券を自分で買った。これまでは旅行代理店のカウンターとかパックツアーとかだったので。今時の航空券はQRコードだった。スクリーンショットを保存して、電波が万が一なくても大丈夫なようにした。でも、電子的なものは何だかそわそわする。

 前日に購入だったからか、格安チケットとかあまりない。が、飛行機って高いものなんだろうと思うことにした。
 バタバタしていると考えなくて済む、というのは大いにあるように思う。
 あと、ホテルの公式サイトでは満室でも、じゃらんでワンチャンある可能性もあることを知る。たぶん、その逆もしかりだと思う。

 飛行機の窓際、楽しいけれど離陸の様子が見えるのはちょっと怖い。富士山を探し、機内誌を読んでいたらもう四国も過ぎてた。

 何だかんだ日本なので、いきなり耳慣れない言葉が入ってくるというほどでもない。方言バリバリのお年寄りと接したわけでもないからだろうけど。
 行きは概ね、私はジメジメしていた。そして緊張していた。あと、タクシーの30分がやけに長かった。
 会場展示の遺品などは見たけれど、脳みその上を滑っていくような感覚だった。メモに何が書いてあったかちゃんと読んでいない。光の戦士風に言えば、

その名を呼ぼうとすると日に焼けた書物の如く、読みあげられず…
その顔を思いだそうとしても、強烈な日差しの中にある影のように見えない…
人々は、この光の中に佇む英雄を、敬意をもって「光の戦士たち」と呼んでいるわ。

である。いや、顔は思い出せるので違うけど。

 ご親族のご厚意で通夜後にお食事をいただく機会があった。(それもこれも同行の先輩のおかげ感あるので有難い…。)機会に恵まれてよかったと思う。頂いた日本酒おいしかった。
 なんやかんやで前職絡みの久しぶりの人とか初めましての人とかに会えたし、よかった。いい人がたくさんな、いい会社だと今でも思う。
 もう一方の同行の先輩が言っていたけれど、いい出会いもさせてもらった、そんな感じ。

 こうやって色々を経て、少しずつ、行きのジメジメが払しょくされた感じがあった。
 ドーミーイン、温泉あるっていいよね。

 だもんで、帰る空港に着いたとき、少しだけすっきりしていた。告別式に立ち会えず、帰るというのもあるかもしれないが。そんなわけなので、告別式参加組と空港で顔を合わせた時は、少しはっとした。

 飛行機の中で。
 日常は待ってくれない。帰れば私は私の生活がある。私は私の人生を胸張って万進しなくてはならない。言葉を変えていうならば、私は幸せにならなくてはならないのだ。はたして、それに見合った動きをしているか?という自問自答はチョット置いとくにして、そんな矜持を持っていきたいと思った。
 まだ脳みそを滑っていってちゃんと思い返せてないだけかもしれないし、何かと思い出せばジメっとする。鼻が。なんかそういうことを経て、徐々に、徐々になのだと思う。


 行ってきたときのことと雑感を書いた。思い出話は、思い出を共有する人達と飲みながらお話ししたりしたいなと思う。たくさんあって書ききれないなっていうのもある。

 本人を前にして心の中で伝えもしたけれど、本当にありがとうございました。
 インターネッツも好きだったはずなので、この気持ちが回線伝って届けばいい。もしかしたらゴーストだけがネットに漂っているかもしれないし。ネットは広大ですしおすし。