声優さんは好きだし、朗読劇をそのうち鑑賞したいなと思っていた。そんなある日、「スプーンの盾」という朗読劇のチケットの一般発売が数時間前に始まったことを知る。なんていうタイミング。
自分が行けそうな日&好きな声優さんが出演される条件に合致した回のチケットがあと少しだけ残っていたので、サクッと行くことを決意したのだった。
お正月休み最終日の1月5日の夜の回に行く。シアタークリエに行くのも初めて。会場前の時間を利用してシアタークリエの隣りにある商業施設・日比谷シャンテに足を運んでみた。土地柄なのか、比較的年齢層が高めの女性向けなお店が多い。混みすぎず、割とゆったり出来るし、レストランはおいしそうなお店がチラホラあるのでまた訪れたい。(果実園リーベル、キハチカフェとか気になるし……)
日比谷シャンテのB2Fからシアタークリエに通じていたので、そちらから入場した。女性客が圧倒的に多いが、おそらく喜久子さんファンの男性客もチラホラ。なにやら頼もしさがある。
私が参加した回の演者さんは以下の通り。
- カレーム役:榎木淳弥
- マリー役:井上喜久子
- ナポレオン役:高木渉
- タレーラン役:平田広明
どの方も何かしらの有名コンテンツに関わり、私も好きな方々である。やったね。
「スプーンの盾」は実際にあった話、人物をアレンジした創作である。フランス料理の発展に大いに関わったアントナン・カレームが美味しい食事を武器に戦うストーリーだ。
トイレを済ませて開演を席で待っていると幕が上がり、前半が開始。
声優さん演技は圧巻だ。えのじゅんのカレームは天才肌でちょっと拗ねたりするけど信念があるように感じた。マリーは喜久子さんのお茶目だが優しい感じが遺憾なく出ている。高木さんのナポレオンの振れ幅はすごかった。うつけのような振る舞い、鬼神のような振る舞い、どちらもナポレオンだった。そして苦労が滲むかのような平田さんのタレーラン。大切な物だけは見失わないように、時には己も騙してうまいこと泳いでいく姿を見た。
この朗読劇、回によって違う演者さんではあるが台本は同じなので「リアル・(アニメ版)ポプテピピック」みたいな感じである。(むしろ、ポプテピピックが朗読劇なのかもしれないが。)
とにかく、演者さんによって変わる演技が楽しそうであることはすぐ理解した。
そして、朗読の背後で演奏される劇中音楽。生演奏である。これがとてもよかった。やはり音楽は情緒を盛り上げていく。(惜しむらくは、一部の演技に音楽の音量が勝ってしまってよく聞こえない部分があったことか)
半分よりも後ろの方の席ではあるが、箱が小ぶりなので肉眼でもちゃんと見えるのは嬉しい。
途中20分の休憩を挟んで、後半、ちょっとしたトークタイムと続いた。まるっと約3時間の長丁場だったが、あっという間に時間が過ぎた。
帰り、売店でついつい台本とサントラセットを買ってしまう位には楽しかったです。本当は他の公演も鑑賞したいところですが、都合があわず断念。
その代わりといってはアレですが、後日、コラボのフレンチコースを提供している「ブラッスリー・レカン」に行きました。
上野駅の構内(改札外)にあり、かつて貴賓室として使われていた場所だったとか。たしかに豪華な内装で素敵なレストランでした。
コラボコースはフルコースでボリューム満点。そして周囲には同じようにコラボコースを注文されているお客さんだらけ……。同じ演目を見た人たちと思うと、ちょっと親近感がありますね。
料理も美味しくてよかったです。観劇後だからメニュー内容の解像度も上がるし、いい体験だった~!! ブラッスリー・レカンの通常メニューはこのコースよりもお手軽だったりするので、また機会があったら来たいと思います。
また何か気になる朗読劇があったら行ってみたいですね。