真夜中の色彩

真夜中の雰囲気が好きなプログラマのブログ

一泊二日で長崎・福岡へ旅行してきた ~念願の軍艦島に上陸~

前書き

 もう10年以上も昔のこと。大学生の頃にインターネットで怖い場所を見るのが好きだった。たとえば、心霊スポットと噂の場所に行ってみた記録のサイトだったり、廃墟サイトだったり。自分の身に危険が降りかかるのは御免だが興味はある、みたいな。

 ネットの海を泳いでいた時に「一夜にして住人が消えた場所がある。しかしそこは全然心霊スポットではないのだ。」というような紹介文から軍艦島を知った。
 正式名称は、長崎県端島。明治時代に石炭の鉱脈があるこの島を三菱が買い取り、埋め立てて島を拡大し、住環境を整え、その後昭和の時代まで操業した炭鉱の島である。
 狭い土地に多くの人が住めるよう、多くのマンションが建設された。そんな姿を海上から見ると軍艦に見えるようなことから、愛称として軍艦島が定着している。
 島民が引き揚げて以降は無人島となっており、ネットで見る軍艦島はそこだけ昭和のまま時が止まったような雰囲気だ。

 本当はずっとずっと行きたかったわけだけれども、そもそも旅行のお金がなかったり、島に入ることが不法侵入だったりするわけで、おおっぴらに軍艦島に行けなかった。
 しかし、2009年には長崎市が端島を観光資源とするようになり、公式的に見学することが可能となる。その後、2015年には産業革命の遺産として世界遺産にも登録され、立派な観光地となったわけだ。
 世界遺産となると世界的にも注目されるわけで、いろいろあれやこれや気を揉んだりしなくもないわけで。出来れば早めに行きたいものだとなっていた。
 そういうわけでこの度行ってまいりました。

主なイベント

■初日

・四海楼でちゃんぽんを食べる
・軍艦島上陸
・出島見学
・郷土料理が食べられそうな晩ごはんの店
・グラバー園見学

■二日目

・長崎から特急かもめで博多へ
・博多ラーメンを食べる
・フレと合流して、もつ鍋を食べる

詳細な記録(とても長い)

一日目

 羽田空港から長崎空港行きの飛行機に乗る。慣れない飛行機は離陸時に大変ドキドキするがテンションも上がる。

 そわそわしていると2時間弱の空の旅はあっという間だ。

 そこからリムジンバスで、長崎新地へ。長崎市内は路面電車が行き交っている。緯度が低いからか、日差しも強い気が……。

 歩いて10分15分でちゃんぽん発祥の店である四海楼へ。いかにも観光客向けであるが、伝統を重んじたいのでこちらに。

中華料理四海樓


11時30分が開店時刻だが、そのちょっと前に到着。開店して1回転目に入り込めた。4階の窓際テーブルから見える良い眺めに、テンションが上がる。

 これからの予定もあるので控え目に瓶ビール。

 それから、角煮まん! タレが甘いだけじゃなくて八角風味な感じで好きだった。角煮はとても柔らかくうまい。

そんな前菜?酒のつまみ?を堪能していたら、やってきましたちゃんぽん。

 ここのちゃんぽん、スープが濃厚クリーミー。ちゃんぽんは東京で何度か食べたことあるけど、初めて食べる味。しかし、うまい。私は結構好きな味だった。

 満足してお店を出る。お店は広さもあるし回転も速いので、ちょっと並んでも比較的すぐに入れそうな雰囲気がある。接客も丁寧な感じで良かったなぁ。


 満腹になったところで、軍艦島デジタルミュージアムへ。
 今回、軍艦島のツアーは「軍艦島コンシェルジュ」でお願いした。ここのツアーでは軍艦島デジタルミュージアム入場券のセットチケットがあるのだけど、そのチケットにすると優先乗船が可能なのだ! 折角なので良い席に座りたいので、こちらのセットチケットをチョイス。

www.gunkanjima-concierge.com


 軍艦島デジタルミュージアムはプロジェクションマッピングやVR、360度全天球カメラなどを駆使したミュージアムです。個人的には、VRで島内を移動している様子を見まわすのが面白かった! 横に長~いスクリーンに映し出される映像と実際に島で暮らしていた解説員さんの解説もよかったなぁ。

 島での一般的?な家の間取りを再現しているところもあり。テレビに冷蔵庫、ミシンだなんてだいぶハイカラな…。

 事前知識を取り込んで、時間になったので常盤桟橋の軍艦島コンシェルジュへ。大きな荷物を預けられたので、リュックを預けました。良い天気だったので水分補給のお水もちゃんと購入! 整列していざ乗船です。


 船の1階はエアコンの効いた屋内で、2階は屋外です。2階はビニール製の屋根がついているので直射日光じゃないのはうれしい。天気がよく、風も感じたかった為、2階へ。

 ガイドのおじさんの話を聞きながら、湾内から出て軍艦島を目指します。

 停泊していた豪華客船は「マジェスティックプリンセス号」。ここまで大きな豪華客船は見たことなかったなー!

 下のは乗船前に撮った写真だけど、ほんとおおきい。

 天気はすごくいい!暑い!! 波もなく間違いなく上陸できる日でした。

 ザ・軍艦島という景観が見えるポイントへ。これ知ってるー!!!

 上陸し、見学路に沿って進みます。途中途中に広場があり、その広場で一旦止まり、ガイドさんの解説を聞きます。

 ベルトコンベアの脚

 向こうに見えるビルは小・中学校の校舎。

 自然の力でどんどん崩れてゆく建物。

 こちらの下の建物は最古の建物らしく、今年で建ってから100周年だそうです。

 ほんと、来れてよかったし、上陸出来てよかった…。

 帰りの船内でカステラアイスの販売があったので、つい買っちゃう。(゚д゚)ウマー

 うつらうつら寝ていたら、あっという間に港へ戻ってきました。軍艦島の余韻を胸に、次は出島です。出島といったらあの出島! 唯一、国外の船が停泊して輸入出があったという出島! 社会の教科書に載っている出島!

出島 Dejima ~つながる出島~

 その出島が復元されて資料館みたいな感じになっているらしいので、てくてく向かいます。

 その途中見かけたマンホール! 五芒星だ!!! 大きなマンホールでもあった。長崎は五芒星にご関係が?

 路面電車も走る。路面電車があるからなのか? 信号がなくても割と車が歩行者にやさしいような気がする……。止まってくれたりする。

 そうこうしていると出島に到着。

 今の出島は、海に出てないし、市街地の一角にある状態。出島感?は薄いが、かつての出島の街並みを再現しているので、そこを歩くのも楽しい。

 およおよしているとガイドの方(着物を着ている…!)が声を掛けてくださったりする雰囲気で、そこはかとなくフレンドリーさを感じる。たまたまなのか、長崎だからなのか。

 オランダの商館が再現されていたりします。(エオルゼアの民としては、クガネの商館を思い出すね)ベッド脇におまるがあるのがふつうとか、なんだかすごい。

 ゆっくりしたいもののチェックインの時間も迫ってきているし、出島をさささっと堪能してホテルへ。

 ホテルに行く途中に見かけた岩崎本舗で角煮まんじゅう! 岩崎本舗は長崎県内に何店舗もある角煮まんじゅう専門店。パンの部分がふわふわもちもちで美味しい。

 チェックインして、あまり休まずに晩御飯へ。目星をつけている居酒屋さんへ向かいます。
 折角なので、長崎の郷土料理を食べたいと考えていました。長崎には、中華料理と西洋料理が混ざって日本化した卓袱料理(しっぽくりょうり)なるものがあるそうで、そこと悩んだものの、結局は「酒菜処 のさ庵」という居酒屋に。

www.hotpepper.jp

 突然の訪問でしたが2階のテーブルに通してもらえました。
 海が近いからか、お刺身おいしい。お肉おいしい。生からすみは日本酒が合う!
 接客は丁寧だし、やさしい気がする。当たりだったなって思いました。

 満腹状態で路面電車に乗り、向かうはグラバー園。今の時期は22時まで開園しているらしく、夜景が楽しめる模様。グラバー園には行ってみたかったから、丁度いいじゃん!というわけで予定を捻じ込む。

 夜景はきれいだし、それに豪華客船の明かりが彩りを添えてます。

 こういった隠れハートも園内には数か所ありました。夜だとピンク色にライトアップされていて、全然隠れてない。

 本来のメインであるお屋敷は…人が少ないのもあってちょっと(いや、だいぶ)怖かったです。ひとけのない夜の洋館とか、怖くない…? いや、日本の屋敷も怖いか……。

 まぁそんなわけで一通り楽しんでホテルへ。色々と動き回ったのもあって、クタクタになってぐっすり寝れました。

二日目

 朝食ビュッフェもしっかり食べて、二日目はまず福岡の博多を目指します。スタートは長崎駅。

 福岡の博多駅へは長崎駅から特急かもめに乗って約2時間。かもめには、白いかもめとグレーなかもめが居る様子。乗ったのは白いかもめでした。

 そしてこの特急かもめ、内装が!!JR東日本では見たことない!!!!!

 超テンションあがる~~~~~。
 ちなみに、事前にJR九州の予約サイトで指定席をゲットしておきました。満席になっていたので、似たようなことを考えている人は要注意。(自由席もあるけれどね)
 ちょっと高くなるけど、せっかくの旅行だからグリーン車でもよかったかもしれないなぁ…。

 乗車してうつらうつらしつつ列車の旅。途中、進行方向右手に広大な海が! Googleマップで調べると、有明海のよう。べた凪だし、堤防とかぱっと見、見当たらないし…。さすが巨大な湾です。

 そしてまたうつらうつらしていたら、博多駅に到着! 降りた直後に感じたのは、とんこつラーメンの匂い。たぶん、駅近くのお店のやつなのだろうけれど、博多感があがる~~と内心思いました。

 駅でたまたま見かけた青いSONIC!! ソニック・ザ・ヘッジホッグを思い出したのは言うまでもありませんね。

 二日目のメインイベントは、福岡のフレンドと合流して飲み&もつ鍋でっす!
 まずは合流までに時間があるので、昼食の博多ラーメンをいただこうという考え。身軽にしておきたいので、まずは駅付近でコインロッカー探しです。
 コレガツラカッタ……。

 ちょうど福岡で人気アイドルのライブがあったようで、駅付近のロッカーは全滅。それでもどうにか見つけたところに滑り込めました。ありがとう、同居人氏。

 そして博多ラーメンを食べるべく、あちらへこちらへ……。有名店はめっちゃ混みまくり。心折れる。なんだかんだで、駅ビルの長浜ラーメンのお店に。


 はー、うまい。あっさり系のとんこつラーメン。この後の予定を考えて、替え玉は自重です。

 15時からフレンドと合流する。ナイスオスッテ。オフィスビルの地下にある昼からやっている飲み屋街みたいな場所に案内してもらって飲む!(本人はあまり飲めないのに心遣いありがとやぁん)
 そこから、キャッキャウフフと喋りながらぐだぐだ飲む。おしゃべりに夢中で、あんまり写真撮らなかったな……。

 そして予約してくれたもつ鍋屋さんに移動しても飲む。本場博多のモツ鍋~~~~~!!!! うめえうめえってなりながらいただきました。ぷるぷるーん!!!

 雑炊もうまーーーー!!!!

 時間ぎりぎりまで食べたり飲んだりして、我々は博多駅から地下鉄で福岡空港へ。
 体調があまり良くないところ来てもらっちゃって申し訳なさもあるけれど、会えて楽しかったっすー!ありがとう、れっすー。
 帰りの飛行機は爆睡しつつ東京へと戻ったのでした。

 楽しい九州旅行でした。良い土地だったのでまた今度行ってみたいなぁ。