真夜中の色彩

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サフィール踊り子号に乗って伊東温泉へ ~何もしないをしてきた~

 2022年5月のある日。サフィール踊り子号に乗って伊東温泉へ行ってきました。ちょっと良いホテルに泊まって何もしないをする旅です。というわけで、自分の為にも記録をつける。

憧れの列車

 金曜日だというのに、全席指定席のサフィール踊り子号は満席でした。金曜日だから、とも言える。

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 私は昔から「食堂車のある列車」に強い憧れがあった。その憧れの元は、児童向けに翻訳された「オリエント急行殺人事件」を読んだことが切っ掛けだった。(気になって調べたところ、ポプラ社文庫―怪奇・シリーズだった模様)ヨーロッパを跨いで走るオリエント急行の中で起こる事件を名探偵エルキュール・ポワロが解決する、有名 of 有名なミステリー小説である。

 その中で、食堂車やら二等寝台やら一等寝台やらが舞台として存在する。「私もいつかオリエント急行に乗りたい!」と幼き頃の私は思っていたわけだが、大人になってから今の存在するオリエント急行について調べると、退職後に退職金と時間を掛けるつもりにならないと難しそうなことがわかった。つまり現実的ではなかったのです……。残念。

 では、国内の寝台列車はどうか?というと、これも時すでに遅し感が強い。国内に残る寝台列車は「サンライズ瀬戸・出雲」か「カシオペア」、「四季島」くらいなものである。

 となると、あとは「食堂車」のある列車が一番手に届きそうなものだ。最近は車窓からの景色を見ながら食事をするための列車なんかもある。がしかし、列車とはあくまで移動手段……という気持ちが抜けない私にはなかなか手が出せずにいた。

 それなら、移動と食堂車を兼ね備える列車がよろしい。

 ……と前置きが大変長くなってしまったが、そんな流れで普通の踊り子号ではなく「サフィール踊り子号」に乗ることにしたのだった。

サフィール踊り子号

 ただまぁ、意外と高いのですよ。今回はホテルの宿泊がメインなので、サフィール踊り子号に乗車する距離を最低限にしたところ、結局食堂車でのランチは諦めました。(私に無限のマネーパワーがあれば……)

 乗車して座席へ。なんかさわやかオシャレ柄~

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 天井近くにも窓がとってあって、社内が明るい印象なのは良い!

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 お弁当を食べて落ち着いたら、食堂車へ。ランチは食べられなかったけれども、記念にコーヒーを買うのだ。

 写真を撮りやすいように、キャビンアテンダント?のお姉さんが気を遣って移動してくれたり、接客もホスピタリティ溢れていたのが素敵だった。こういう非日常感のために旅行しているところある。

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 食堂車で飲んでもよかったけれども、座席に戻ってコーヒーを飲むのです。

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 そうこうしている間に、あっという間に伊東に到着してしまう。伊東駅から伊豆方面が伊豆急担当の路線らしく、運転手さんや車掌さんがチェンジするようで暫く停車していた。そのすきにパシャリ。

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 サフィール踊り子号に乗っているときはこんな文章の比じゃないくらいテンションが上がってましたとも。次、何か豪華な車両に乗るならグランクラスとか乗ってみたいーい!!!シンカリオンの知識しかないけど、めちゃゆったりしているし、お酒も悠々飲めそう。

ホテル風の薫UMIに泊まる

 伊東駅からタクシーでホテルへ。泊まったホテルは、風の薫UMIという海に面したところに位置するホテルである。

 ここのホテルには露天風呂付き客室があり、最上階のフロアにお酒もジュースも飲み放題のドリンクコーナーがあるからなのだ。今回の旅行のコンセプトは、「風呂に浸かってダラダラ。酒飲んでダラダラ。本読みながらダラダラ」である。ダラダラするには最高じゃないか。

 ウェルカムドリンクもアルコール選べたからそりゃ飲む。日中にスパークリングワイン飲んでるととても優雅な気持ちになれる。しかも眼前に広がるは海。

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 ロビーの外に足湯もあるので、海を見ながら足湯でスパークリングワインを飲めちゃう。最高。

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 部屋についてる露天風呂は小ぶりだけど、お湯がずっと循環している。あったまる。

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 ドリンクコーナーには生ビールもあるのです。自分で注ぎ放題。他にも日本酒やワイン、ハードリカーも置いてあったし、一口おつまみも冷蔵庫に入っていて最高。晩御飯もあるから、どれくらい飲み食いするか悩ましいところです。

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 こういうののいいところって、払うもの払えば、あとは何も考えず飲めるところだな~って思う。元を取ろうとすると大変な気もするから、あまり考えてはいけない……。考えなくていいというサービスを買っているのだ。

 晩御飯も季節の料理で美味しかった。残念ながら、いい写真が残ってなかったので写真なし。食事が終わったあとちょっとしてから、夜鳴きそばタイムにはラーメンが出る。カクテルも飲めちゃうぞ。

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 館内には大浴場はなく、2つの貸し切り風呂がある。部屋から利用状況を確認できる仕組みがあるので、それをチェックしつつお風呂に行ける。微妙に反映タイミングがズレている気もするが、そんなときはお風呂の近くの屋上庭園でのんびりしていた。

 風呂上がりにアイスキャンディーが食べられるのもよかったな。

 そんなこんなで、全力でダラダラしたのでした。全力でダラダラ……なんだか矛盾しているような気もするけど、宿泊を満喫できた。

 

 翌朝の朝ご飯も美味しかった。特に干物が大きくてよかったな~。しゃぶしゃぶもさっぱりヨシ。しゃぶしゃぶのネギ大好き。

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 あとはチェックアウト時刻までゆっくりして帰りました。帰りは普通の踊り子号。

 

 おかげさまで文庫本一冊読み切るくらいにはダラダラできた~。またこんな旅行したい。